小湊鐵道の日帰り旅|レトロ列車と里山風景を楽しむ房総ローカル線の旅

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休日に、日帰り(半日)で小湊鐵道へ行ってきました

以前から気になっていたローカル線だったのですが、実際に行ってみると
想像していた以上に電車の時間を楽しめる路線でした!
レトロな列車に揺られながら眺める里山の景色や、静かな木造駅舎。
特別な観光地を次々巡るというより、列車に乗っている時間そのものが心地よく、とても良い時間でした。

小湊鐵道は、ただ景色が綺麗なだけではなく、100年以上続いてきた歴史や、
沿線に残る昔ながらの空気地域の方のおもてなしも魅力のひとつだと思います。
この記事では、小湊鐵道とはどんな鉄道なのか、実際に行って感じた魅力や見どころ、旅行プランなどをまとめています。

これから行こうと思っている方や、ローカル線の旅を探している方の参考になれば嬉しいです!

目次

小湊鐵道とは

小湊鐵道は、千葉県市原市の五井駅から房総半島の山あいにある上総中野駅までを結ぶローカル鉄道です。
東京からJR総武線快速で五井駅まで約60分のため都心から日帰りでも訪れやすい場所にあります。

五井駅を出発した列車は、市原市の市街地から少しずつ田園地帯へ入りやがて里山の景色の中を進んでいきます。

都心から大きく離れていないにもかかわらず、田んぼ、里山、養老川沿いの風景、昔ながらの木造駅舎など車窓の風景は驚くほどのどかです!

小湊鐵道が開業したのは1925年。2025年3月7日には、五井駅〜里見駅間の営業開始から100年を迎えました。
小湊鐵道の100周年記念サイトでは、1917年に地元有志が「近くの人を喜ばせたい」という思いで創立し、1,000名を超える沿線の方々の出資を得て1925年に開業したことが紹介されています。

この背景を知ると、小湊鐵道の風景は単なる“レトロな観光地”ではなく、地域の人々の思いとともに続いてきた鉄道として見えてきます。古い駅舎や静かなホームに惹かれるのは、見た目の懐かしさだけではなく、長い時間をかけて地域に残ってきた空気があるからなのかもしれません。

「小湊」まで行かない、小湊鐵道

小湊鐵道という名前を聞くと、「小湊まで行く鉄道なのかな」と思うかもしれません。しかし現在の終点は上総中野駅で、安房小湊までは到達していません。

もともと小湊鉄道線は、五井から養老川に沿って南下し、外房の小湊へ抜けるルートとして計画されていましたそうです。つまり、小湊鐵道は「小湊を目指していた鉄道」です。
現在の路線だけを見ると不思議な名前に感じますが、その名前には、房総半島を横断しようとした当時の構想が残っています

このことを知ってから列車に乗ると、山あいへ向かって伸びる線路にも少し違った見え方が生まれます。今ある終点のさらに先へ、もし線路が続いていたら。そんな想像をしながら車窓を眺めるのも、小湊鐵道の旅の楽しみ方のひとつです!

100年以上続く、房総の歴史を感じられる鉄道

小湊鐵道は、100年以上続く鉄道です。

1925年に五井〜里見間が開業し、翌1926年に里見〜月崎間、1928年に月崎〜上総中野間が開業しています。

そんな小湊鐵道の魅力を語るうえで欠かせないのが、駅舎や橋梁、トンネルなどの歴史的な建造物です。市原市によると、小湊鉄道では全18駅のうち駅舎10件機関庫などの施設4件橋梁5件トンネル3件合計22件が国の登録有形文化財として登録されています。

ミツ

列車に乗るだけでなく、駅で降りて建物を眺める時間も素敵です

木造駅舎の柱、年季の入ったホーム、静かに残る橋梁やトンネル。それらは観光用につくられたセットではなく、実際にこの場所で長い時間を重ねてきたものです。だからこそ、小湊鐵道には“本物の懐かしさ”のようなものが感じられます。

小湊鐵道の魅力・見どころ

レトロな駅舎と、里山に溶け込む風景

小湊鐵道の大きな魅力は、駅そのものが旅の目的地になるところです。

たとえば上総鶴舞駅は、1998年10月14日に「関東の駅百選」に認定されています。小湊鐵道公式サイトでも、テレビドラマなどの撮影に使われている駅として紹介されています。

月崎駅も、小湊鐵道らしさを感じられる駅のひとつです。月崎駅は五井〜安房小湊間のほぼ中間に位置し、2019年に開業当初に近い形で復元リニューアルされました。また、チバニアン、いちはらクオードの森、大福山、梅ヶ瀬渓谷ハイキングコースへの下車駅としても紹介されています。

また、里見駅では地域の方が、駅のホームで炊き出しをしてお出迎えをしてくれます。
車両行き違えの数分間だけ駅のホームに売店が出るのです。
私個人の中では、この体験が、今回の小湊鐡道旅の中で最も素敵な時間でした。
(詳細は旅行記にて記載します)

駅舎を眺めるだけでなく、そこから少し歩いて周辺の自然や観光スポットへ向かえるのも、小湊鐵道の楽しさです。
列車に乗って、駅で降りて、歩いて、また列車に戻る。そんなゆっくりした旅のリズムが、この路線にはよく似合います。

季節ごとに表情を変える車窓

小湊鐵道は、季節代わる代わるの景色が美しい鉄道です。

春:菜の花と桜

最も有名なのは春です。
3月中旬〜4月上旬頃には、線路沿いに菜の花が咲き誇り、桜との共演も楽しめます。

黄色い菜の花の中を、朱色のレトロ列車が走る景色は、小湊鐵道の象徴とも言える風景です。
写真好きの人にも非常に人気があります。

写真引用元:ちば観光ナビ

石神菜の花畑の一面広がる菜の花が有名ですが、近年開花状況が不安定のようです。公式サイト公式SNSで開花情報をチェックすることをおすすめします!
※石神菜の花畑以外でも菜の花を見ることが可能です

夏:深い緑と田園風景

夏は、里山の緑がとにかく濃いです。
小湊鐡道は、乗車中に大きく窓を開けることができます。
窓を開けると、風と一緒に草や土の匂いが入ってきて「自然の中を走っている」感覚を強く味わえます。

都会の電車では味わえない体験です。

写真引用元:小湊鐡道公式サイト

秋:養老渓谷の紅葉

秋になると、 養老渓谷周辺が紅葉で染まります。
養老渓谷駅周辺には

  • 粟又の滝
  • 梅ヶ瀬渓谷
  • 温泉街

などもあり、紅葉と温泉を一緒に楽しめる秋旅スポットとして有名です。

写真引用元:ちば観光ナビ

房総里山トロッコで外景色をもっと近くに感じる

小湊鐵道の観光列車として人気なのが、「房総里山トロッコ」です。

房総里山トロッコは、通常の列車とは違い、里山の風景をより近くに感じられる観光列車です。小湊鐵道公式サイトでは、途中駅から乗車する「チョイのり」も提案されており、車を駅に置いて一部区間だけトロッコに乗る楽しみ方も紹介されています。

特に魅力的なのが、開放感のある車両です。
すべての車両の天井の大部分がガラス張りになっており、中間2両の展望車は窓を取り去った大開口の車両になっています!

普通の列車では窓越しに眺める景色も、トロッコではより近くに感じられます。
風の匂い、木々の気配、線路沿いの自然。肌で感じながら走る時間は、小湊鐵道ならではの体験です。

ただし、房総里山トロッコは毎日運行しているわけではなく、乗車にはトロッコ指定席券が必要です。
乗車を検討する場合は公式ホームページをチェックし、予約しましょう!
旅行プランに組み込む場合は、事前に運転日と時刻を確認しておくと安心です。

私たちの旅行プラン

今回は館山へ行く予定もあり、半日しかなかったのでミニマムプランです!
(もはやプランでもないレベルですが笑)
今度は1日かけて、房総里山トロッコいすみ鉄道も一緒に楽しみたいと思っています!

STEP
五井駅からスタート
  • JR京葉線/内房線で五井駅へ
  • 五井駅で1日フリー乗車券を購入
  • 普通列車に乗車
STEP
里見駅ホームでお食事
  • 行き違い列車の待ち合わせのため停車
  • ホームであたたかいお食事
STEP
養老渓谷で下車
  • 駅前の売店で試食
  • お散歩
  • サトモノ屋で軽食
  • 駅前の売店で山菜ごはん購入
STEP
五井駅へ戻り、館山へ

私たちの旅行記

ここからはつらつらと、私たちの旅を記載します

五位駅からスタート

まずは五位駅からスタート!
東京方面からくる場合はJRの京葉線•内房線を使ってきます。
都内からだと1時間ほどです。

五位駅からは小湊鐵道の駅と車両を眺めることができます!

切符を購入して出発

五井駅の改札にて、1日フリー乗車券を購入!
養老渓谷まで片道で1,130円かかりますので、往復乗る場合は1日乗車券を購入した方がお得です

1日乗車券
大人:2,000円 子供:1,000円
※2026年6月時点

最新の運賃表はこちら

JRから乗車してきた場合は、乗り換え専用機で交通ICをタッチして清算する必要があります。
その後、券売機で乗車券を購入します。ICは使えませんが、クレジット、PayPay、電子マネーなど使用可能です。
チケットを購入したらいよいよ電車へ!

しばらく街の風景が続いた後、田園風景が続きます。動画を撮っていたのですっかり写真を撮り忘れていました。
全く想像していませんでしたが、とっても揺れます笑
風景はまったりしていますが、乗り心地はまるでアトラクションに乗っているようで少しびっくりしましたが、それがまた楽しいです笑

あたたかくて愛おしい里見駅

あまり下調べせずに行ったので、ここでも驚きが。
なんと、電車行き違いを待つ数分の間だけご飯タイムです。

駅のホームでは地元の方が売店を開いています。
この数分間だけ、ホームが小さなお祭りになるのです。
私たちはおにぎりとたけのこ汁を購入。あたたかくてとてもおいしかったです。

あたたかいご飯を作って待ってくれている方もそうですが、駅名標には電池で動いているシャボン玉の機械があったり、滞在する空間を素敵にしようというみなさんの気持ちを感じられる、とっても素敵で愛おしい駅でした。

自然豊かな養老渓谷で下車

私たちは養老渓谷で下車しました。
滝めぐりの名所や紅葉、カフェなどがある養老渓谷は、沿線の中で下車する方が多い駅かと思います。

駅を降りると、いちはら里山ジェラート販売所が元気よく営業しています。
地域の素材を使ったジェラートやお菓子、果物など試食をたくさんいただきました!お店の方が育てている苺や千葉県の無調整牛乳を使った自家製のジェラートだそうです。程よい甘さでとてもおいしかった!


一旦、帰りに買うことにしてお昼を探しにきます。

養老渓谷を散策。少し歩くと渓谷と橋がたくさんあります。
養老渓谷では滝めぐりコースが有名ですが、滝めぐりをするにはバスで向かう必要があり、かつ現地で1時間以上は見学時間を確保したほうが良いです。私たちは時間がなかったので、近隣の散歩とお昼ご飯を食べることだけにしました。一旦、近隣を散歩しつつ、BoBuchiという宿泊&カフェの店舗を目指すことにしました。

少し歩くと程よい濃さの緑に囲まれます。空気も澄んでて良い香り。
また、観光地向けすぎず自然体な所がとても好きでした。個人的には、熊の心配がないところもとても好きです(笑)
10分ちょっと歩くと、BoBuchiに到着しました!黒い看板に建物の案内が記載されています。

BoBuchiとは
古民家を活用した民泊&カフェの施設です。都内や海外で生活してきた石田さんという方がUターンしてオープンしたそうです。この辺りは「房渕(ぼうぶち)」と呼ばれていた地域だったそう。
宿泊者が地域の暮らしを体験するできるオプションもあるようで、夕食に必要な食材のリストとマップを渡されて地域の方と触れ合いながら周囲を散策し、畑で収穫のお手伝いをしたりすることができるとのこと。
最新情報は公式予約ページでチェックしてみてください!

しかし・・・
ゴールデンウィーク前だったこともあり、この日は営業していませんでした。

また散策しながら駅の方に戻り、昼食の後に行こうと思っていた「サトモノ屋」へ行きました。
こちらにランチメニューもあったので、ご飯もいただくことにしました。

クロモジハーブティと村ごとはさんだサンドウィッチをいただきました。クロモジも、この里山に店主自ら実際に取りに行き、ハーブティやアロマオイルにしているそう。クロモジに初めて出会ったのですが、これまた大好きな香りでした。ヒノキとはまた違って少しスパイシーな感じで、でも自然の森林を感じる優しさもある香りでした。クロモジ茶を買って帰りたかったのですが品切れ中で…次回また来たら絶対買いたいです。
サンドウィッチも地元の食材を使うそうなのですが、今回はオムレツとレタス!程よい塩味と、バンズ代わりである玄米ワッフルの甘さとのコンビが最高でした。

このお店は地域の方に親しまれているのだろう、ということを小一時間の滞在の中でも感じました。
おそらく近所の方と思われる方が家族を連れてきました!と来店されたり、お散歩しているお年寄りの方と立ち話をしたりなど、交流の場になっているようです。
この日、私は写ルンですを持ち歩いていたのですが「まだあるんだね、懐かしい!」と気さくに声をかけてくださって、地域の方々と余所者との壁を感じさせない雰囲気が温かく感じられました。

サトモノ屋とは
店主である堀エイミさんが営むカフェ&セレクトショップです。私がいただいた「村ごとはさんだサンドウィッチ」のような軽食のほか、コーヒーやクロモジ茶、アロマオイルなどが販売されています。
里で育った小麦や野菜、ハーブなどの食べ物や、地域に根付いた文化、地域や年代にかかわらず里に関わる方々のことを「サトモノ」とよび、地域に根付き交流できる場として親しまれているようです。

サトモノ屋で食事をした後、帰りの電車に乗るために駅へ。
たくさん試食をした「いちはら里山ジェラート」で山菜ごはんを購入して電車へ。
子供の頃は全然好きじゃなかったけれど、今は山菜が大好きなので見つけたらついつい買ってしまいます!

その後は電車でゆったり五井駅まで向かいました。

最後に

たった半日だけど書きたいことがたくさん出てくるくらい、濃い時間を過ごすことができました。
都心からも比較的近く、アクセスも良いのでおすすめです。
自然体の自然に癒されたくなったら、是非ふらっと行ってみてください。

おまけ

小湊鉄道のあとは、そのまま南下して館山に行きました。海鮮が最高でした…
館山のことも、また別途記載したいです

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